本と映画と、少し寄り道

小説と映画の感想文をゆるゆると。

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

向田邦子賞『マイダイアリー』兵藤るり脚本の魅力 清原果耶&佐野勇斗の繊細な演技

第43回向田邦子賞を受賞した『マイダイアリー』脚本の兵藤るり。清原果耶主演のヒューマンドラマを毎週リアルタイムで視聴した筆者が、兵藤るり脚本の美しい言葉と清原、佐野勇斗ら俳優陣の魅力を語る。

山本文緒『恋愛中毒』感想|再読で見えた“狂気の恋”の怖さと切なさ

山本文緒『恋愛中毒』の感想。高校生・大学生・社会人と年齢を重ねるたびに再読すると、物語の見え方が大きく変わる作品だった。狂気的な恋愛に震えつつも、過去に囚われる水無月の姿に共感も恐怖も覚えた。

梅雨に読みたい意外な本3選|雨の日の気分を変える名作 

梅雨の季節におすすめの本を3冊厳選。山田詠美『ぼくは勉強ができない』、江國香織『きらきらひかる』、綿矢りさ『ひらいて』で雨の日の読書を特別な時間に。一般的な梅雨本とは違う独自の視点での選書を解説します。

『世界99』上巻感想|村田沙耶香が描く独特な世界観 “本当の自分”とは?(ネタバレなし)

村田沙耶香『世界99』上巻の感想。芥川賞作家が描く世界の分裂とは?主人公の「呼応」と「トレース」を日常体験と結びつけて考察。難解だけど引き込まれる理由と下巻への期待を率直にレビュー。

【5月に読んだ本・パート2】殊能将之、斜線堂有紀、川上未映子…視点・共感・後悔について考えた物語たち 

5月が終わり、6月に入った。毎年「春はどこにいったんだろう?」と思いつつも、今年の春はまだ春らしさが残っていたとも感じる。6月に入るともういよいよ夏の足音が近づいてくる。私は夏が嫌いだ。でも、夏にする読書は好きだ。夏の読書はいつもコロナ禍を思…

【5月に読んだ本・パート1】心に残った3冊と、静かに揺れた感情たち

5月は仕事をしたり福岡へ旅行に行ったり、忙しい月で充実した月だった。1年の中の5月って、さわやかだけどなんとなく不安だ。フリーランスで働いているため、新生活の不安とはもう何年も無縁だが、シャキッとしたスーツや制服を着ている人たちを街のあらゆる…