本と映画と、少し寄り道

小説と映画の感想文をゆるゆると。

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『悪女について』感想|有吉佐和子が描いた「悪女」は本当に悪女なのか?

有吉佐和子『悪女について』の感想と考察。27人の証言で描かれる富小路公子は、本当に“悪女”なのか?他人の視点を通して見える、人の多面性と「信じること」の意味を読み解く。

『植物少女』朝比奈秋――静寂の中にある「生きる」ということ

朝比奈秋『植物少女』は、植物状態の母と娘の静かな時間を描く物語。淡々とした筆致の中で浮かび上がる“生きる”という行為の本質に、思わず自分の記憶が重なる。祖母との日々を思い出しながら、生と死の間にある「命の手ざわり」を見つめた。

渡辺優『アイドル 地下にうごめく星』レビュー|夢は呪いか、それとも希望か

渡辺優『アイドル 地下にうごめく星』の感想。宝塚を夢見た楓やアイドルに魅せられた夏美たちの姿を通して、「夢と現実」を描く物語のリアルに迫る。

【読書感想】綿矢りさ『オーラの発表会』ー少し変わった女の子・海松子から学ぶ人との距離感

綿矢りさ『オーラの発表会』レビュー。変わり者の主人公・海松子を通して、「マイペース」と人との距離感、他人と関わることで広がる世界について考える。

【読書感想】朝井リョウ『武道館』と現実のアイドルー儚さに価値を見出してしまう美しい残酷さ

朝井リョウ『武道館』が描く女性アイドルの葛藤は、10年経った今も変わらない。理性では問題だと思いながらも、その儚さに魅力を感じてしまう複雑な心境。