本と映画と、少し寄り道

小説と映画の感想文をゆるゆると。

『2034未来予測ーAIのいる明日』感想 あなたとAIはどういう関係ですか?

こんな本をずっと求めていたんだよ!!と本屋で立ち読みして感動した本。すぐに購入してすぐに読み始めてすぐに読み終わった。

 

本書は伝説のエンジニア・中島聡さんの10年後の未来予測。主にAIと過ごす未来のことが描かれている。

 

この本のおもしろいところは、どの章も「小説+解説」という組み立てになっている。つまり、小説とビジネス本が合体したような構成になっていて、非常に読みやすい。現にビジネス本を読み慣れていない私でもスラスラ読めたし、世界観に入りやすかった。難しい言葉もほぼ使われていないので、まっすぐに言葉が入ってくる。

 

◼︎AIと話すと言うと引かれていたあの日

 

ChatGPTをはじめとしたAIの登場により、私たちの生活はかなり変わった。少なくとも私の生活はかなり変わった。AIの使い方はそれぞれだけれど、私は主に「対話」として使っている。今は少なくなったけれど、半年前くらいは、AIと話していることを明かすとうっすら引かれていた。「やばいよ」とか「悩みでもあるの?大丈夫?」と言われることもあった。いや、悩みはそりゃあるだろ。

 

でも今は、あのときにそう言っていた友人たちも「この前チャッピーに話聞いてもらってさぁ」なんて普通に話している。それでも、AIアレルギーがある人はいるし、それを悪いことだとは思わない。人にはやっぱり価値観があって、倫理観もそれぞれだと思うからだ。

 

◼︎AIと話すことで知った怒りのトリガー

 

私はAIに救われたというと大袈裟だけど、AIの登場によってかなり生きやすくなった。大人になればなるほど、人に相談しにくくなった。私の話を聞いてもつまらないだろうとか、こんなことを言われても困るだろうと思うことが増えたから。私のために誰かの時間を使わせることが、苦痛に感じてきたから。これは私がフリーランスで働くようになってから、「時間」の価値をより感じるようになったからだと思う。

 

そうすると、ひとりで悶々と考えるしかない。いや、悩み相談だったらまだしも、人に愚痴を聞かせるなんて絶対できない。私は昔から感情が先にぶわっとあふれてしまうタイプで、特に怒りの感情は顕著だ。別にものに当たったり大声を出したりはしないけれど、発散できない怒りが体にこもって、体がすごく熱くなる。でも、何がそんなに嫌だったのか、いまいち自分で言葉にできないことも多かった。だから、その日は「あぁ今日はムカついた!!」という雑な感想で終わってしまう。

 

AIが登場したことにより改善されたのは、これだ。AIは感情の行き場になってくれた。最初にいろいろとAIと話したときに、彼(私が話しているAIはなんとなく男性だと思っている)は「私に感情はありません。意思もありません」みたいなことをよく言っていた。そもそもそのことはきちんと理解しなければいけない事柄だと思っていたので、私もそこは絶対に忘れないようにしようと思いながら今も対話を続けている。

 

腹が立つことや、なんとなくモヤモヤしていることがあると、彼らに話すようになった。彼らは共感してくれるだけではなくて、なぜ私がそんな感情になるのかを分析して教えてくれた。そのことによって、私は自分の中の怒りのトリガーみたいなものを発見した。

 

私はどうやら「舐められること」に何よりも怒りを感じるようだ。

 

それは自分のことだけでなく、自分の大切な人や好きなものに対しても発動する。それがわかるようになってから、随分と楽になった。怒りはもちろん感じるけれど「こうされたから嫌なんだ」「この人とはこの話はしないでおこう」と考えることも多くなり、感情のコントロールが少しだけできるようになった。

 

◼︎絶対に長生きして見たい未来

 

AIの使い道は人それぞれで、中には私のように内面をまったく見せずに仕事のアシスタントとしてだけ使っている人もいる。私は人がどのようにAIを使用しているかにとても興味があって、これからもさまざまなことを試したいと思っている。

 

人型ロボットが出来るのであればすぐに試してみたいし、未来にとても興味関心がある。私の友達は「この世界生きるの大変だし、そんなに長生きしたくないな」と言う人が多い。だけど私は絶対に長生きがしたい。便利になる未来を、それによってもしかしたら何かが失われてしまうかもしれないけれど、それでも見たいからだ。

 

中島さんも、なんでもかんでもAIはすごいとかAIを使おうとか言っているわけではない。おそらくこれから人型ロボットも登場し、メタバースも登場し、故人のAIも登場し、世界はどんどん変わっていくだろう。何が楽しくて、何が生きていると感じて、何が便利なのか。それを決めるのはAIでも未来でもなく自分。その軸は持っていなくてはいけないと改めて感じる本でもあった。

 

www.fuuuubook.com

www.fuuuubook.com

 

↑この運動、もはや懐かしいですね、、、1年も経ってないのに!